☆「笑顔」の効用。

昨日の少年部の稽古での出来事です(写真は昨日のものではありません)。

少年部の女の子が稽古前から様子が変。
準備運動、基本稽古に入っても様子は変わらず、私はしばらく知らないフリをして稽古を続行。
女の子は体調が悪そうに半泣き^_^。
(本格的に体調が悪いのであれば、直ぐにわかるため、しばらく様子見)

余りにも「半泣き」が続くので私は「○○、どうした？体調悪いのか？」「オス……」と悲しみの顔^_^。

「体調が悪いなら仕方がないから、今日は全力でやらなくていいから、形を崩さない注意をしながらやりなさい。」と私。

更に「これが一番大切なんだが、体調悪くても苦しそうな顔をしたり、辛そうな顔をしたりするのはやめな。どうって事ない顔、平気な顔をして稽古をやる事。もっといいのは『笑顔』になる事。今日はニコニコ^_^笑顔で稽古をしなさい。
稽古がキツいと感じたら『笑顔』、キツいと感じなくても『笑顔』、今日は常にニコニコ^_^笑顔だ。」と伝えて稽古を進めた。

20年前の昔々、ウチの道場の少年部が全国大会、地区大会、県大会などで、優勝、入賞数知れずだった時代、かなりの厳しい稽古をしていた時、苦しいミット打ちの時は「苦しい時こそ、ニコニコ、ニヤニヤしろ！キツいのから少しでも解放されるから。」と実践させ、修羅場を乗り越えて結果を出していた。

その効果がわかっていたので、20年の世代差はあれど再び女の子にやってみたのだ。
本人は「えっ？？？」という表情だったが、ニコニコ、ニヤニヤを始めた。

すると5分もしないうちに、顔色はよくなり、精気が蘇って来た。
私は何も言わず稽古を進めた。

1時間くらい経過して「ほら、ニコニコ作戦は効果があっただろ？もうダメそうな顔をしていた稽古の始まりと違い、1時間も頑張れたぞ。」というと、本人は「ホントだー^_^！」という様子。

そこからは更に調子良くニコニコ作戦を遂行していた。

稽古の終わりに「○○は今日凄く得をしたよ。大切な体験が出来た。話では辛い時には笑おうとか聞いた事があるかもしれないが、そんなのホントかな？で終わっていたはず。でも、今日体調が悪かった事で、ニコニコ笑顔が本当に効果があると、自分自身で体験して理解出来た、わかったはず。
あとは、これを日常生活で普通に使えるように意識すればいい。
辛い事、悲しい事、大変な事があって落ち込んだら、現実的にそういう事が起きてしまっているから、1分間は落ち込んでも仕方ないけど、1分を過ぎたら今日やった『ニコニコ作戦』だ^_^。」と話し、「オス！」元気良く帰って行った。

まだ小学一年生だから、純粋で素直な分だけ結果は出やすい。
薄汚れてしまった私たち大人には『ニコニコ作戦』にはコツが必要になるが、まずはニコニコ笑顔での切っ掛け作りが必要。

普段、仏頂面で一番「笑顔」から程遠い「お前」がいうのか？！と諸先輩方から私は笑われるだろうが^_^、コツはわかっているので、稽古生のアドバイスをしています。

人生を歩む日々に於いて、心身がキツい、ツラい、落ち込んでる……そんな時の『ニコニコ作戦』。

今回も少年部稽古で役立ちました^_^。押忍

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