大会太鼓
2021.09.22
☆極真会館「開会太鼓」
2000年〜2011年末に組織をやめるまで、全日本大会、全日本ウエイト制大会の開会太鼓、閉会太鼓を担当していた。
事の始まりは「コロシアム2000」。
そう「船木誠勝 VS ヒクソン・グレーシー」をメインにした格闘技イベントだ。
その「コロシアム2000」で極真会館の演武が入る事になり、代表の緑健児師範の演武、「鈴木国博 VS ルシアーノ・バジレ」のワンマッチの先駆けになる「開会太鼓」を先輩からの命令で「やらされる」事になったのが最初。
これ一回で終わるはずだったのが、評判が良かったらしく、東京の全日本無差別の大会で開会太鼓、閉会太鼓をやらされるようになり、次いで大阪の全日本ウエイト制大会、世界大会、つまり大きな大会を全て担当する事になってしまった。
開会太鼓、閉会太鼓は組織のビッグイベントに於ける、始まりと締めなので大変重要な役割りだとわかってはいても、試合に出る訳でも無いのに、空手着を着て会場にいるのが、もの凄く嫌で太鼓を叩く直前まで、毎回憂鬱だった。
しかし、ある意味「重責」であるが故、我が師「大山倍達」の顔に泥を塗る訳にはいかない、頑張っている選手たち、お金を払って観に来て下さるお客さま、運営・審判の支部長、スタッフの方々の努力を締め括る意味合いもあるため、太鼓を叩く10分ほど前には集中して、試合に挑むような精神的高揚感に自らを導き、会場全体を大きく見渡し、観客、選手、支部長、スタッフ、会場にいる大勢の皆さんに対して、言葉は悪いが「俺の太鼓をよ〜く見とけよ!!!」という気持ちでやっていた。
気をつけるのは、基本、型、組手と同じ。
大山倍達総裁がいつも言っていた「力の強弱」「技の緩急」「息の調整」を太鼓に応用していた。
この開会太鼓、閉会太鼓の時に2回ほどハプニングがあった。
ひとつは、太鼓を叩いている最中、持っているバチが、バラバラに砕け散ったのだ。
折れたのではない、バラバラの粉々という感じで砕け散った。
私は慌てず予備として足元に置いてあるバチを直ぐに取って叩いたため、タイミングがズレる事なく、やり終えた。
「堅いはずの太鼓のバチって、粉々に砕け散るのか???」私は驚いたが、それを近くで見ていた人たちはもっと驚いていた^_^。
もうひとつは、太鼓を叩いている最中、太鼓の皮が「バリンッ!!!」と音を立てて大きく破れた。
全体の3分の2が破れたので、残っている叩く場所は3分の1しか無かったが、咄嗟に多少でも音が出そうな部分を叩き、やや鈍い音階になりはしたものの、タイミングがズレる事もなく、最後まで叩き切り、事なきを得た。
後で聞いたら、皆んなはそこまで気付いていなかった。
「太鼓の皮って、こんな簡単に破れるのか???」と驚いている私より、周りで見ていた人間は更に驚いて「師範、バチは折るし、太鼓は破るしで、凄いですね」と冷やかされた。
私が新極真会を去る2011年の世界大会の時が最後の開会太鼓、閉会太鼓の担当だった。
私はこれまで長年お世話になった組織に想いを馳せ、感謝の気持ちと共に、いつも通り「俺の太鼓をよ〜く見とけよ!!!」と心の中で呟き、万感の思いで、気合いを入れて叩き込んだ。
嫌々ながらの太鼓叩きだったが、大変良い体験をさせて頂いたと思っている。
大変ありがたい事でした。 押忍
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