「強くなりなさい」
2025.01.05
☆「強くなりなさい」
私が、極真空手創始者・我が師「大山倍達」総裁の内弟子時代に頂いた「学び」をひとつ。
内弟子は大山総裁の前で弱気だったり、怪我をしてる状態を見せたりする事は御法度で、絆創膏、テーピング、包帯などをしているところは絶対に見られてはならないし、体調が悪くても悟られてはならない。
大山総裁に心配を掛けてはいけないという理由からである。
そのため、大山総裁と会う「朝礼」や、御使いで総裁室に入る時は、怪我をしているところの包帯やテーピングテープを急いで外す。
しかし、何かの時に私が湿布をして包帯を巻いているところを大山総裁に見られてしまった。
失態である。
白帯から一気に茶帯になり、稽古も大変になり、怪我ばかりしていた時期である。
大山総裁は私に「キミ、手をどうした?」と聞いて来られたので、「押忍!何でもありません!」と答えたが、「何でも無いわけないだろう。どうしたんだ?」と大山総裁。
私は「押忍!」の一点張りで逃れようとしたが、稽古で怪我をした事は誰の目にも明らか。
大山総裁は私に「柚井くん、キミね。稽古で怪我をしているうちはまだまだ弱い証拠、強くなれば怪我をしなくなる。強くなりなさい。」と言われて立ち去られた。
そして私は心の中で「強くなっても、その時期のレベルでの怪我はつきものなんじゃないのかな」と呟いていた。
しかし、後々この大山総裁の言葉を実感する事になる。
黒帯になってから怪我が極端に減った。
怪我をする時は心が乱れていたり、余裕が無くなったりの時で、つまり「器量が小さい」「弱い」時に怪我をしたり、色々な悩み事が勃発する。
心も身体も強ければ、器がデカく充実して、余裕があって怪我をする機会は減り、悩み事も悩みと感じなくなる。
大山総裁が言われた「強くなりなさい」というのは人生を生き抜く上で皆んなが必要な事。
ケンカや腕力の事だけではなく、トータル的な「人間力」の事である。
そして人生での壁が来て、悩んだり怪我をしたりするからこそ「強くなりたい」と思って、仕事なり勉強なり、生きるための「努力」をする。
人生の壁や障害、悩みは「強くなるため」「向上するため」には本当に大切な事なのだ。
これはいつの時代も「基本中の基本」であるが、今の時代は、それを伝えてくれる人間が余りにも少ないが、受け継いで行ける若者はいるはずなので、期待したいと強く思う。
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