ウラル
2022.10.30
1990年ソビエト連邦ウクライナ共和国キエフで開催された大演武会に行った時に、写真のクレメンテフ、ベケシェフの2人を初めて見た。
演武だけではなく、組手トーナメントにも参加した私は中量級で出場。
クレメンテフは重量級、ベケシェフは中量級で出ていた。
クレメンテフはデカいので凄いなとは思ったがまだまだ荒削りで、スタミナも無かったため、そこまでの怖さは無かった。
当時の私でも何とかなる感じだった。
しかし、そのキエフ演武会での経験を皮切りに、クレメンテフたちロシア勢は、ヨーロッパ諸国の大会に出場しまくり、ヨーロッパの夏合宿にもたくさん参加していた。
私もヨーロッパの夏合宿には頻繁に招待されていたため、大会や合宿の現地で彼らと顔を会わすこと多々^_^。
当時、彼らは英語を話せず、私の英語も大したことないので、身振り手振りで会話^_^。
町をぶらついた時も、買い物中の彼らと会い、笑顔で「Oh!Osu!」^_^。
積極的にヨーロッパへ空手修行に出掛けている彼らを見て、日本にとって世界大会では厄介な存在になるだろうなと安易に想像出来たし、実際に後年の世界大会で大活躍をしていた。
その後、彼らはプロ格闘技の世界に入り、前田日明さんの「リングス」に出始める。
知っている仲間だけに応援していた私。
いつの間にか「リングス」でも見掛けなくなったが、ロシア・ウラル極真のセミナー、大会、審査会で行く機会が2〜3回あり、ウラルが地元であるクレメンテフが、私が来ているのを聞きつけて、私と大石師範を招聘してくれていたヤクーニンに連絡して、私を「パーティーに招待したい。」という事だったので、大石師範にそれを伝えて行った事がある。
久しぶりに会った2人は、ニコニコ笑顔。
再会を楽しんだ。
後年、クレメンテフがマフィア絡みの争いで亡くなった事を知ったのだが、何年か前に前田日明さんの動画で、マフィア相手ではなく、ロシア政府と争って亡くなった事を知り、驚くと共に何とも言えない気持ちになった。
お父さんが大物マフィアであるという事を知っていたので、その世界を引き継ぐなら大変だろうなと思っていたが、残念な事になりショックだった。
彼らと初めて会ったウクライナ・キエフでの大演武会の事は今でもハッキリと思い出す事が出来る。
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