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代償

2022.09.13

☆型の試合が始まりましたが、極真分裂の代償は大きい。

大山総裁存命中から、型は各自の個性、道場稽古の偏りなどで、様々なクセが出てはいた。
多少のクセは「個性」でもあるので、ある意味ではプラス。
大きな統一ルールがあれば、そこまで大きくは崩れない。

しかし、分裂に分裂を重ね、各道場、各組織がやりたいようにやるため、完全におかしな動きをする選手も出て来る。
先生や先輩が気付かないのか、それを正しいと思っているのかわからないが、空手の根本から崩れた動きもある。

大山総裁がよく私たちに言っていた「キミたちが私の言う事を聞かずにヘタになるのは構わないが、それを見ている後輩たちがマネをしてヘタになるのは困るんだよ!」と。

その昔、私が組織の技術審査委員だった時、まだ型の試合はなく、型試合の準備に数年の時間が掛かる時期の事。
組織を強大にするためには型競技を始める事は時間の問題で、会員獲得には必要不可欠な事であるため、私は10年20年先を見越して、型競技では不自然な不自由な動き(競技としての動き)をしないと勝てない(判定基準がそうなるから)ため、自然な動きを稽古でもしなくなって来るのを防ごうと思った。

そのため、誰もが通過する「昇段審査」を厳しくして、本来の空手の動きをしなければ合格出来ないようにすれば、組手競技の人間も、型競技の人間も誰もが「昇段審査」を通過するため、昇段したい人間は本来の動きを稽古するだろうから、少しは空手本来の動きを意識して、競技的な動きに偏る事を防げるはずだったと私は今でも思う。

しかし、組織はその考えを理解出来ず、仕方なく私は技術審査委員会を離れた(最終的には組織も離れた)。

何処にでもある組織ではなく、武道とスポーツの両面を充実させる事で、堅実な組織が成り立つと思う。

話がそれたが、流派の違いだけではなく、同じ極真でも、道場が違うだけで、動きの順序ではなく、本来の空手の根本的な動きが違っている型競技の選手を見ると、先生に言われた通りに頑張って来て必死に試合をしている、私の目の前にいる選手たちに本当に申し訳ない思いが湧き上がる。

分裂せず、もう少し統一性があればと……。

しかし、人生は厳しいものだ。
バラバラになった中から、真理を見い出して、武道、武術としても、競技としても素晴らしい本物が育って欲しいし、先生たちはその意識を持って稽古生たちを成長させてあげて欲しいと思う。押忍

bujutsudaishizen.com

 

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