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伝承

2018.08.01

☆「伝承」☆

6月の極真若獅子世界大会に私を招聘した、写真の「ブレゾバイ・シャンドル」。

以前に投稿したように、彼とは約28年前、初めてハンガリーを訪れた際に1枚目の写真に一緒に写っているセマン・イストバンと共に私の身の回りの世話をずっとしてくれた。

そして、私が極真会館 総本部道場で正指導員をしている時に、遠路シベリア鉄道に乗って来日し、若獅子寮で内弟子生活を半年間行っている。ハンガリー国内では軽量級で三連覇を果たし、ヨーロッパチャンピオンでもある彼は組手は強いし、基本もしっかりしている。
同時期に内弟子だったジャド・リードは、このシャンドルに全く歯が立たなかった。

確かダウンタウンがメインでやっていたテレビ番組の中でやった演武で、私とブレゾバイ・シャンドルが組手をする事になった。
私は先輩として、総本部正指導員としてのメンツもあり、開始数秒でシャンドルの顔面にカカト落としを直撃したところ、歯が欠けたらしく^_^、鬼のような形相になった彼と組手をした思い出がある(シャンドルも当然しっかり覚えている^_^)。

そんなシャンドルが自分の道場で面白い試みをしていることが、6月のハンガリー🇭🇺でわかった。

かなり多くの少年部の空手着の右肩辺りに「若獅子集団」としっかり刺繍(確か金色)がしてあるワッペンを縫い付けてあった。

私は「何だこれ?」とそこまで気にしていなかった。
ところが滞在中の後半、「若獅子集団」の謎が解ける。

年に十数回の割合で、週末に子供たちを道場に寝泊まりさせ、シャンドル自身が体験してプラスになった、「大山倍達」総裁の内弟子生活をさせているという。
稽古だけではなく、食事を何分かの設定時間以内(私が内弟子一年目の下っ端の時は朝食を3分で食べて総本部道場の掃除に行く事になっていたため、準備されているオカズは殆ど食べれず、麦茶をご飯に掛けて流し込むのが精一杯だった^_^)に食べて掃除をしたり、内弟子生活をするらしい。

それを年に十数回行っているのだ。

親には「状況によっては引っ叩いたり、する事もあるが、それでも良ければ【若獅子集団】に入ってもいい」と話し、了承を得ているという(もちろん、頻繁にある訳ではない)。

ゲンコツが良いとは思っていないし、出来るだけ避けた方が良いに決まっているが、状況によってはプラスになり成長を促すこともある。

今はそれを議論する場ではないので話を進めるが、日本同様ハンガリーも「人間」としての質が低下しているため、「人としての質」を上げるために、「若獅子集団」システムを始めた。
道場責任者として勇気も努力もかなり必要なシステムだと私は思う。

シャンドルは拘りを持つので、空手は大山倍達総裁存命中のもの、人間は質実剛健で国をはじめ、たくさんの人々や世の中に貢献出来る人間を育てたいのだ。

新しい世代が生まれ、軟弱であるが故に微弱なパワハラまでが異常に注目されている昨今。
こういった形で教育が成されているのは素晴らしいと思う。

ただ、新しい世代の考え方の人間には受け入れられないであろうと思われるのは明白。
人にはそれぞれ個性があり、考え方がある。尊重しなくてはならない。

「若獅子集団」の教育が必要だと感じる親子だけが関わればいいだけのこと。

ハンガリー🇭🇺でも強靭な精神力と思い遣りある優しい心を持つ若者たちが僅かながらも育って行く可能性があるのは楽しみな事だ。

bujutsudaishizen.com

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