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帯の重み

2024.02.17

☆「帯の重み」

極真空手創始者「大山倍達」総裁の内弟子として、極真会館総本部道場に入門して42年になる(空手を始めて48年)。

大山総裁の内弟子になり、白帯から稽古を始めて、最初の審査で茶帯(飛び級で二級)、その後「初段」→「二段」→「三段」→「四段」→「五段」とそれぞれ昇段審査を受けた。
白帯から6回の審査で五段になったのだが、35歳で五段になっているので当時としては、かなり早い昇段だった。

途中、新会館設立のための寄付金を出す「特別昇段」が存在したが、私とウルリカはそれを拒絶した。
私たちは、総本部道場の「師範」である大山総裁からの指示に逆らったのだ。

私が大山総裁の審査を受けたのは三段受審までで、それ以上の昇段は考えもしなかった。
私が白帯当時、大山茂師範が七段、大山泰彦師範が六段、郷田師範が五段、盧山師範や西田師範が四段であり、昇段審査は三段受審までで、四段以上は組織の推薦で、滅多に昇段する事はなかった。

そのため、一般稽古生は「初段」は目指すが、二段、三段は基本的に意識の範疇にない。
二段、三段に成れると思えないからである。
それだけ昔の昇段は難しく、価値があった。

しかし、S先輩が大山総裁に直訴して、四段の審査を受ける事になってから、良くも悪くも「段」「黒帯」の価値基準が変わり始めたと私は思っている。
この段階ではまだ段位の価値は下がってはいないが、高段位を含めて「黒帯」が「権威」ではなく、単なる「ライセンス(資格)」になり始める第一歩だったと思う。

S先輩を始め、修練の積み重ね、実績のある諸先輩方が四段以降の審査を受ける分には何の問題も無いが、後年「権威」が「ライセンス」に価値を落とした事で、極論すれば、大して修練を積んでいない「お前も受けるのか?」という連中も「ライセンス」獲得に乗り出すようになる。

それが顕著になったのが、大山総裁が亡くなった後だ。
組織はバラバラに分裂し、コップに入った「極真」という「濃縮ジュース」は、様々なコップ(組織)に分かれた。
そして「我こそが本流」と示すために、時間を掛けずにコップに水を注いで量を増やし、コップの中は薄まったジュースで満たされた。

そして、統率が取れなくなった極真は更に分裂を極め、全世界でそれぞれの道場が勝手な事を始め、今や四段、五段、六段は狂ったように存在する。

昔、私が五段の時に、三段であったある海外支部長は、当時私はまだ五段のままだが、八段まで昇段していた人間もいた。
その人間は決して人柄が悪い人間ではないのだが、分裂に分裂を繰り返す中「価値観」が崩壊してしまったのだろう。
人生は人それぞれだから仕方がない。

私は大山総裁から頂いたのは三段までなので、今でも気持ち的には「本当の段位は三段」という気持ちでいる。
四段はまだ分裂する前に審査を受け、五段は分裂後に受審した。
大山総裁から「道場を持つ時に段位は大切」というような事を聞いた事があったからだ。

そして諸事情で極真を離れた時に六段の帯を締め10年が経ったが、再び極真に戻った時に、浜井師範から「そのままの帯でいい」と認めて頂いて、現在に至る。

ただ、大山総裁から三段を頂いた後は、何段でも白帯と同じであると考えて稽古をしているので、この先の段位については考えた事もない。

そのため「師範は何故、六段のままなのか?」と海外に行くと時々質問を受けるが、私は「稽古に段位は関係ない。」と答えている。

黒帯の価値は「何段なのか」ではなく、段位に左右されずに「人生の歩み」「日々の修練」「稽古での鍛錬」に重きを置く必要があると思う。

昨年、久しぶりにインドネシアでの空手セミナーに行った際、インドネシア極真の組織から「師範のキャリア、実績からこの段位が相応しいです」と言われ、八段の昇段状と帯を頂いた(写真)。
私はインドネシア極真の皆さんの気持ちが大変有難く感謝した。
そして「皆さんのお気持ちは大変嬉しく、感謝申し上げますが、この帯を締める事は出来ません。」と丁寧に伝えた。
失礼になるので、昇段状と帯は受け取ったが、インドネシア極真からの気持ちを有り難く頂いたのであり、段位を頂いたとは思っていない。
インドネシア滞在中、何度も「八段の帯を締めて下さい」と懇願されたが、その都度「お気持ちだけ頂いておきます」と丁重にお断りした。

私自身が五段、六段の帯を締めて海外で稽古をすると「日本からの先生が、この段位なのだから、もっと頑張らなくてはいけない」と、どの国も現地の幹部の人たち(五段以上)が思ってくれるようで、そういうプラス効果もあります。

話が脱線してしまいましたが、稽古は段位に左右されず、白帯の気持ちで修練すればこそ、上達の道が開かれると思います。

昔、私が初段を受けた審査で自信を無くして落ち込んでいる時期に大山総裁と2人きりになった際、私の気持ちを見透かしたように、「柚井くん、キミね。『教える』という気持ちになったらお終いだよ。頑張りなさい。」とアドバイスを下さった大山総裁。
「教える」のではなく、謙虚な気持ちで稽古をしていれば強くなり続けられるという事を私に伝えて下さった大山総裁。
私は現在でも「教える」「指導」「指導する」という言葉は一切使わず、「伝える」「稽古を担当する」「号令を掛ける」にしている。
あの時の大山総裁からのアドバイスは今でも私の根幹を成している。
これは私にとって「段位」以前の問題であり、立場上「黒帯」を締めてはいますが、気持ちは「白帯」であり、「白帯」ではあるけれども、大山総裁から教えて頂いた事を伝えさせて頂いているだけです(海外でも国内でも)。

明日の「稽古会」も、その気持ちで参加者の皆さんと稽古をします。

押忍

bujutsudaishizen.com

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