後悔
2021.06.21
☆私が今でも気にしている(後悔している)、極真空手創始者「大山倍達」総裁の演武。
映画「世界最強の空手・キョクシン」の撮影が続いていたある日。
いよいよ大山倍達総裁が手刀ビール瓶切りの演武を撮影する日が来た。
私たち内弟子たちは、ほぼ総動員で映画に出演、手伝いの協力などをしなければならないため、手薄になるが誰か1〜2名が総本部道場の留守番をしなければならない。
私は当時、内弟子若獅子寮の寮長をやっていた上、この映画に比較的目立つポジションで何回も撮影チャンスを頂いていたので、私が留守番を自主的にやる事にした。
総本部道場のロビーで、ロビー番をしている私の前を、映画での演武撮影に向かう大山総裁が通過しようとした時に、「柚井くん、キミ、キミは行かないのかね?」と大山総裁。
私は「押忍、総裁。誰かが留守番をしなくてはいけないので、私が留守番をさせて頂きます!」と返事。
大山総裁は「う〜ん、そうかね」と言われて出発。
私の内心は「またその機会(総裁の手刀ビール瓶切り)はあるから、いいや」。
そして、この時の写真の演武が大山総裁最後の「手刀ビール瓶切り」になり、私は一度も直接拝見する事は叶わなかった。
仕方がなかったとはいえ、今でも思い出す出来事だ。
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