本来の稽古|立川市の空手道場「国際空手道連盟・極真会館(力謝会)・仁心道場」では見学・無料体験を随時募集しています

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本来の稽古

2023.02.25

☆盧山初雄師範が動画で、大変大切な事を語っています。
何かと問題あるK氏のYouTube動画中ですが。

動画中に盧山師範が、あるテレビ番組を観た時の話をされていた(ある空手道場の稽古風景のテレビ)。
要約すると「空手を知らない人間が大会選手を育てて、子供たちの優勝者を出している。空手をわからない人間が稽古内容を考えて大会に通用してしまう試合を「空手」と言えるのか?空手の技術と言えるのか?私自身はそのテレビを観て、ショックを受けた」という事を語っている。
「空手らしい空手で試合に臨み、空手らしい空手で勝てる選手を育てて欲しい」という事なのだろう。

更に、大山総裁の内弟子として私の先輩にあたる「大石代悟」師範から、昔聞いた話にこういう事もあった。

極真の全日本大会の審判の際、私が会場の隅で立ったまま観戦していた時に、大石師範が近付いて来て「柚井。大会、試合はルールを覚えて、どういう勝ち方をすれば良いか考えて、サンドバッグやミット、ウエイトや組手をやって、打たれ強さ、スタミナをつければ、「空手を知らない人間」でも勝ち上がれるんだ。
キック、柔道、ボクシング……空手を知らない人間でも、大会で上位に行くんだ。
空手家は「空手」をやって勝たなければ意味がない。空手家が空手の稽古をやらなくなったらお終いだ。」と話して下さった。

これは大山倍達総裁から空手の基本の大切さを教わった人間にしかわからない事かもしれない。

もう大会志向で、空手本来の道場稽古をする道場は殆ど無いだろうが、盧山師範、大石師範が直接教えている道場では、「空手」を伝えているに違いない。
もちろん、私の道場も大山倍達総裁晩年の総本部道場のまま。

このまま、基本稽古、型を大切にする本来の稽古は無くなってしまうのだろうか。

余談になるが、昔々、盧山師範、大石師範を筆頭に日本チームがロシアのハバロフスクで演武で行った事があった。
ハバロフスク滞在中、演武の予行練習で私がやった「観空」を観た盧山師範が「柚井!お前、型が上手くなったな!」と言って下さった事が光栄で今でもよく憶えている。
盧山師範は「競技の為の動きの型」は無意味、「空手は武道」と思っている方なので、私には大きな励みになる御言葉だった。

話が脱線してしまったが、昔からの稽古の大切さを知らない世代の今、最早それを遺すのは難しい事なのかもしれない。

bujutsudaishizen.com

盧山師範が語っている動画

https://youtu.be/5bGkPPy0UbY

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