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極真空手・教則ビデオ

2021.03.22

☆極真空手創始者「大山倍達」総裁が手掛けた、最初で最後、唯一の極真空手・教則ビデオ「ザ・キョクシン」。

その時のエピソード。

私が極真会館総本部道場正指導員・内弟子若獅子寮寮監として職員だった頃、極真会館全世界地区委員長を中心に有力な師範方を招待し、史上初の極真空手教則ビデオを製作するために、静岡県伊豆の大仁で、基本・型の統一を発表するため、大山総裁が説明しながら稽古(写真最後)をした。

海外の師範方からの様々な質問にも、大山総裁が丁寧に答えて、製作予定の教則ビデオの第一歩となった。

しばらくして、極真会館総本部道場で郷田師範から呼び出された私は、「大山総裁から教則ビデオを作るにあたって、今、総本部道場で柚井がやっている基本と型で統一する。それでやるように……と大山総裁に念を押された。わかったな!」と郷田師範に言われた。

「俺なんかで良いのかな」と思ったが、大山総裁の指示だからと腹を括った。

これは余り知られていないが、実はあの教則ビデオの型の部分は2度撮影されている。
当時郷田師範の道場指導員になっていた後輩と私で順番に撮影していた(半々くらいの割合で)。
「大山総裁の指示通り、俺が全部やらなくていいのかな」とは思ったが、負担が半分になるので集中しやすく、ベストの型をやれたのではないかと思う。

主になる型の撮影が取り敢えず終わったので、ひと安心と思ったが、これが大問題に発展する。

私はその場にいなかったので、人伝に聞いた話では、「何で柚井が全ての型をやっていないんだ!全部撮り直せ!!!」と大山総裁が激昂して郷田師範に言ったらしい。

後日、再び型の撮影が始まるのだが、「基本から型まで長時間を費やして撮影したのに撮り直し???もういい加減にしてくれよ!」これが私の本音。

「冗談じゃない」という思いがあるため、頑張ってやりはしたものの、どうしても最初の撮影より集中力に欠けたまま、型の撮影は終了。

別の日には写真のように実力ある方々の得意技や試し割りの撮影を含めて、全てが終了し、数ヶ月後に極真史上初の教則ビデオが出来上がった。

すると「何で柚井がモデルになってやっているんだ?」風の噂で諸先輩方の思いが伝わって来た。

「やっぱり、こうなるよな。俺がやりたくてやった訳じゃないのにな」と気落ちしている私を見透かすようなタイミングで、静岡でお世話になった内弟子の先輩、大石代悟師範が「今回の教則ビデオ、盧先輩(盧山師範)でもない、大石代悟でもない、松井章圭でもない。柚井!大山総裁がお前を選んだ意味を良〜く考えろよ!」と言って下さった事で随分救われた。

更に大石師範は続けて「柚井、お前はあの型の撮影を本気、全力でやっていないだろ」。
撮影現場にいなかった大石師範に見抜かれていたのだ。流石だなと感じた。

大山倍達総裁が私を選んで下さったのは、基本技のクセが比較的少ないからだろうと長年思っていたが、大山総裁が亡くなり、長い年月が経って、分裂に次ぐ分裂、変化に次ぐ変化をした型になり、オリジナルがどれなのかわからなくなっている極真空手の中、私の性格的な頑固さを最初から見抜いていた大山総裁が「こいつなら、基本や型を変える事なくやるだろう」と考えての事だったに違いないと、良くも悪くも変化して行く「極真」を観ていて気付いたのは比較的最近のこと。

極真を名乗っていても、いなくても、私の道場の空手は大山倍達総裁の晩年に身近で観て感じた「極真空手」だ。

☆写真は前例左から川畑先輩、アンディ、松井先輩、郷田師範、アデミールさん、黒澤さん。
後列左から増田さん、私、緑さん、桑島さん。

bujutsudaishizen.com

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