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昇段審査会

2021.07.14

☆私が大山倍達総裁の内弟子時代に「石川支部」の水口さん、増田さん、国本さんの3人が極真会館総本部道場の昇段審査会で2段を受審された。

当時は大山茂師範が6段、盧山師範、西田師範が4段という状況で、昇段審査で昇段出来るのは3段まで、4段以上は空手の実力、実績、極真会館に対する貢献度などの推薦によるもの。

その為、支部長の師範方以外は初段〜二段を取得する辺りで満足するのが普通で、三段は内弟子絡みか、海外へ指導員として赴くなどの特殊な状況のみだった。

そのような時であったため、支部道場の方で二段を総本部道場で受審しようとする人はいなかった。

こういう時に凡人と違う発想で革命を起こすのが大体「浜井識安」師範。

浜井師範は確か前年に二段の審査を受けているが、支部長なので時々ある出来事。
しかし、翌年の昇段審査に弟子である水口さん、増田さん、国本さん「石川支部の三羽烏」を受審させる。

支部稽古生で二段の受審を総本部道場でやったのは初めてだったと思う(総本部の黒帯の先輩方は時々受審されていた)。

当時、総本部道場の二段以上の審査は厳しく、七戸先輩でさえ、二段の審査に2回落ちて、3回目で合格している。

この昇段審査の連続組手で、水口さん、増田さんの強さ(国本さんもかなり強いのだが、2人が強過ぎて2人の印象が残る)に皆んなが驚いたのだが、もうひとり「この人は強いな」と思った人がいた。

後に全日本チャンピオンとなり、世界に知られるようになる「黒澤浩樹」さんだ。

当時、黒澤さんは総本部の3部(夜の部)の稽古に参加していて、1部(午前)、2部(午後)の稽古に参加していた私は、黒澤さんの存在を知らなかった。

水口さん、増田さんの攻撃を受けても下がらずに打ち合っている黒澤さんを見て「こんなに強い人もいるんだ」と私は思った。

この黒澤さんの「強さ」を見て、城西支部長の山田師範がスカウトして移籍。
その才能を開花させ、世界レベルの強さを身に付ける。

この昇段審査会を切っ掛けに支部道場からも二段、三段を受ける「流れ」が出来、後年の「昇段ラッシュ」に繋がる。

私にとって、最も印象に残っている昇段審査だった。
(フルコンタクトKARATEマガジンに出ている、障子紙の上で行う蹴りの審査の写真も出ています)

大山総裁御存命に御自身の道場を持ち、たくさんのお弟子さんを抱える水口師範、増田師範はこれからも、その精神と強さを伝えて行かれるでしょう(国本師範、黒澤師範は残念ながら亡くなられてしまいましたので、お弟子さんたちが伝承されて行くはず)。

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