ルーマニア極真
2023.04.01
☆私が昔所属していた「新極真会」のヨーロッパ黒帯セミナーが少し前に開催されたようです。
そのヨーロッパ技術委員会メンバーに、ルーマニア🇷🇴のアンカ・ワルメンが選出され、セミナーに参加。
おそらく、他界した「フルコ・カルマン」師範の代わりに、カルマンの弟子であるアンカが技術委員に選ばれたのだと思う。
実績、実力ともにその資格はあるから当然だろう。
彼女を最初に知ったのは、初めてハンガリーに行った時だったと思う。
大学生だった彼女は茶帯か黒帯になったばかりで、これからの活躍が期待されていた。
後年、日本で開催された世界大会の時だったと思うが、たまたま一人で座っていた私の隣にアンカが来て「ルーマニアに来て頂けませんか?」と私に話掛け、それ以来私は、毎年ルーマニアに行く事になる。
そしてルーマニアは、私にとって一番付き合いが長く深い空手国(ハンガリー&ルーマニア)になった。
期待通り、彼女はヨーロッパを代表する名選手となり、ヨーロッパ大会では型部門、組手部門をダブル優勝という快挙も成し遂げ、極真の歴史の中でも、ハイレベルなヨーロッパでそれを可能にした選手は、ほぼいないのではないだろうか。
当然世界大会にも代表選手として出場し活躍した。
2011年末、私は新極真会を離れ、自流で道場を始めた。
何年も経ってから再びハンガリー極真に招かれた時に、ルーマニアにも来て欲しいとアンカから連絡が来たが、「新極真会を離れた私が空手セミナーをやれば、組織から処罰を受けるからやめた方ががいい」と連絡しても、希望は変わらないため、久しぶりにルーマニアで稽古した。
予想通り組織からはキツい厳重注意を受けたらしく、その後は一緒に稽古をする機会は完全に無くなった。
彼女を含めて「ルーマニア」には技術だけではなく、思考、感性などまだまだ伝えたい事はたくさんある。
もっと大山総裁のオリジナル極真空手を伝えたいが、残念ながら稽古で伝える機会はもう無いかもしれない。
ヨーロッパには極真の重鎮として「ブライアン・フィトキン」師範、「ハワード・コリンズ」師範がいる。
重責かもしれないがアンカには、両師範を支えてヨーロッパ極真のためにこれからも頑張って欲しいと思う。
押忍
bujutsudaishizen.com
#極真空手 #ヨーロッパ #鍛錬 #稽古 #鍛える #武道